慶應義塾大学 無線工学研究会 (KRS, JA1YCG)

慶應義塾大学のアマチュア無線サークル「無線工学研究会」(Keio Radio Society)の公式ブログです。

アンテナタワーの塗装をしました

お久しぶりです。JA1YCG 無線工学研究会です。

 

皆さんが冬に一番やりたくない事といえば何でしょうか。”布団から出ること”辺りがメジャーな気もしますが、この記事の担当が一番やりたくないのはアンテナタワーの整備です。弊部のアンテナタワーは塾生会館の屋上に立っており、その塾生会館は日吉の丘の北側の縁にあります。電波の飛びという観点ではこれ以上無いロケーションですが、そこに登るとなると、特に冬には、北風が直撃する過酷な環境になるのです。

 

そんなアンテナタワーの塗装整備を11月から行っているので紹介させて頂こうと思います。

 

第一部(11月): サビの浮き出るアンテナタワー

今年ムケンは三田祭に出店しなかったので、三田祭期間の休講を利用してタワー整備をすることになりました。普通であれば軽く洗浄するだけで塗装を始められるはずですが、少なくとも10年は整備された記録のない弊部のタワーではそうはいきません。まず表面まで浮き出てしまったサビを落とす作業から整備活動は始まりました。

 

 

ハシゴで届く範囲ではディスクグラインダなどの電動工具で強力にサビを落とせますが、タワー上部では安全帯で身体を固定しながらの手作業、作業はなかなか進みません。

 

 

結局タワー下部のサビ取り&塗装をしただけで三田祭期間は終わってしまいました。

 

第二部(2月)

12月は雨が降り続き、そのまま試験シーズンに入ってしまったことでタワー整備の続きは2月に入ってからとなってしまいました。

なんとかサビ取りもしつつ塗装を続けていきます。

 

 

 

 

導入で記載したようにタワー整備をすると北風が直撃します。これが辛い...

それでもなんとかタワー一本の塗装を完了、残る一本もあと2日程度で塗装を終えられるところまで進むことが出来ました。

 

第三部(進行中)

次の作業日程ではタワーの塗装を終わらせ、14MHz, 21MHzのデュアルバンダーも上げる予定です。7MHzのアンテナにアンテナチューナーで無理やり出ていたバンドが本格的に使えるようになり、来年のコンテストは好成績間違いありません(だったらいいな...)

 

アンテナが揃ったら次はいよいよ1kW化です...!

 

 

 

2019 3校合同!FDコンテスト合宿

9月くらいに書いた記事を下書きのまま放置しておりました。折角なので公開しようと思います。

 

お久しぶりです。こちらはJA1YCG 無線工学研究会です。

既にJH1YDT 早稲田大学無線通信研究会さんがブログで紹介して下さっているように、この夏は早稲田大学無線通信研究会、そしてJR0ZGY 信州大学無線部と合同でFDコンテストに参加&兼合宿を行いました。ここではその様子を少し紹介出来ればと思います。

jh1ydt.hatenablog.jp↑こちらでとても綺麗にまとめて下さっています。ぜひご覧下さい。

 

早速トラブル?

今回のFDコンテストは大人数で宿の手配が難しいこともあり、YCG側で合同運用が決まる前に設定していた宿泊地と運用場所でそのまま運用を行うこととなっていました。

しかし現地に到着すると...、なんと予定していた運用地が予備を含めて使用できない事が判明。YCG合宿担当の移動運用に関する知識が不足していました。早稲田大学さん、信州大学さんには大変ご迷惑をお掛けしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

話し合いの結果、ZGYメンバーからの提案で車で30分ほどの場所で翌朝から運用を開始することに決定。2日目は早朝から車で運用地へ向かい、急ぎ設営を開始します。

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↑広がる雲海がとても綺麗でした。

設営完了後、すぐに運用開始。車のエンジン警告灯が点灯するというトラブルもありましたが14時のコンテスト終了まで電波を出し続け、何とかコンテストを楽しむことが出来ました。

 

BBQ&諏訪観光

コンテスト終了後はビーナスラインのドライブを楽しみつつ宿へ帰還、まったりした後にはBBQ。無線談義も盛り上がり大いに楽しみました。

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↑足漕ぎボートで爆走するムケン

その後合宿3日目、最終日は諏訪観光。足漕ぎボートに乗る者、諏訪湖一周サイクリングをする者も現れ、リフレッシュして帰路に着きました。

 

まとめ

普段の合宿ではあまり無線がメインにならないYCGにとっては、ガッツリ無線をするというのが新鮮であると同時に移動運用のノウハウを学ぶ貴重な機会となりました。合同運用へ招待して下さったJH1YDT、JR0ZGY両局、ありがとうございました!

 

おまけ~2019年春学期の活動~

  • ALL JAコンテスト: ここでも早稲田大学無線通信研究会の力を借り、ムケン的には好成績を収めました。
  • 関東大学間社団ミーティング: 各校の個性ある発表は毎回楽しみです。お邪魔した東京大学さんのシャックは豊富な機材で羨ましい限りでした。
  • 6m AND DOWNコンテスト: ついに春に免許を取った一年生が初参加!N1MMも本格稼働しムケン新時代の到来を感じました。

他の事に目を向けると、夏の暑さにかまけた結果タワー整備が全く進んでいません。秋には何とかしたいと同時に、気がつけばヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝が公開され大学間社団ミーティングで発表した1kW化のプレッシャーも高まります。

春に気合を入れた割には平常運転に戻ってしまっているムケンですが、今後とも応援して頂ければ幸いです。

AIS Japanに登録して航空路の情報を手に入れよう!

AIS Japanとは?

国土交通省航空局が公開しているサイトです。無償で利用できます。
基本的にパイロットや航空会社向けの情報が提供されていますが、航空ファンや一般の無線家であっても利用することができます。

どういう時に使えるの?

エアバンド(航空無線)を聞く際の情報収集

当然ですが、エアバンドでは空港の誘導路の番号や出発経路の名前がやり取りされています。そういった用語を身に着けたり、確認したりする際には必須となる「航空路誌」が入手できます。

また、エアバンドそのものの周波数も掲載されています。

天候不順や災害で航空便に遅延・欠航が発生した時の情報収集

NOTAM(NOtice to AirMen、ノータム)とよばれる、パイロット向けの空港に関する情報が入手できます。
専門的な略称などを覚える必要はありますが、「除雪中である」「故障した航空機が誘導路上にいるため、誘導路Aを閉鎖している」といった詳細な情報をすばやく入手できます。

登録手順

1. AIS Japanにアクセスし、アカウント作成ページを開く

https://aisjapan.mlit.go.jp/Login.do

「AIS Japan」で検索しても出てくるはずです。

ログイン欄の上にある「create your account」をクリックします。

2. メールアドレスを記入

「New user's application」というページが開いたら、メールアドレスを入力して「Submit」をクリックします。

Does it register?というメッセージが表示されたら、OKをクリックします。

しばらくするとそのメールアドレス宛に登録メールが送信されるので、そのメールに記載されているリンクをクリックします。

3. 必要事項を記入

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「New user's registration」というページで必要事項を記入します。

  • User ID: 6~20文字のID(半角アルファベット小文字、数字、ハイフンのみ利用可能。ハイフンから始まるID、スペースや記号を含むIDは不可。)
  • Password: 6~20文字のパスワード(半角アルファベット・数字・記号(! # $ ( ) * - . : ; = ? @ [ ] { })が利用可能。大文字小文字は区別される。)
  • Surname: 姓(日本語でもOK)
  • Forename: 名(日本語でもOK)
  • Organization Class:所属組織の種類
  • Organization:組織名(日本語でもOK)
  • Country:国
  • City/State:都市・州都道府県)(日本語でもOK)
  • Home Address:住所(日本語でもOK)
  • Postal Code:郵便番号
  • Phone Number:電話番号
  • Purpose:利用目的

基本的にパイロット等が利用することを前提としているので、Organization Classなどでは戸惑うかもしれませんが、個人の航空ファンや無線家が航空管制について知るために利用する場合以下のようにすればOKです。

  • Organization Class: Other
  • Organization:「個人」(無線家であれば所属している無線クラブ名でも良いと思います。)
  • Purpose:Other

入力したら、「Submit」をクリックして完了させましょう。

利用方法

AIS Japanのトップページに、先程作成したIDを入力してログインします。
ログイン後、メニューが表示されるので必要なものをクリックして各ページに進みましょう。

AIP(航空路誌)

航空路誌を閲覧できます。

アクセスすると、以下のような画面が出てくると思います。
航空路誌は定期的に改訂がなされるので、複数のバージョンが掲載されています。
Publication dateは発行日、Effective dateはそのバージョンが有効となる日です。

現在の日付時点で有効なものはCurrentの欄に●がついています。
特に理由がなければ、Currentとなっているものをクリックしましょう。

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続いて、以下のような画面が出てくると思います。

左側の画面にあるツリーをクリックすると、各コンテンツが表示できます。
まずは

  • EN-ROUTE CHART - エンルートのチャート
  • AERODROMES - 各空港のチャート

の2つを見ていけば十分だと思います。

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NOTAM(空港や航空路の情報)

NOTAM(ノータム)を閲覧できます。

LOCATIONの欄にICAO空港コード4レターコード)を入力し、Searchするとその空港のNOTAMが表示できます。

空港コードがわからない場合はWikipediaなどで検索してみましょう。

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Information

AIS Japanに関する情報や、NOTAMの補足資料などが読めます。

Account Info

アカウント情報の変更ができます。

 

日吉部室へのアクセス!

無線工学研究会では日吉、三田、矢上と3つの部室を保有しています。その中でもアマチュア無線の設備があり、メインで使用される日吉部室への行き方をご案内します!

1. 中庭へ出ます 

中庭に出ると写真のような青い建物があります。この建物は「塾生会館」と呼ばれ、無研を含む多くのサークルの部室が入る部室棟です。奥には生協があります。

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中庭から見た図
2. 塾生会館へ入り、2階へ

中庭側または生協側(上の写真では奥)の入り口から入り、2階へ上がってください!

3. 生協側へ進む

2階へ上がったら生協側に向かって進んでください!

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奥が生協側です
4.ゴール!

2階の角部屋(220号室)が無研の部室です!

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220号室です

テレビ、パソコン、ソファなどが完備され、授業の合間にくつろぐのに最適な部室となっています。もちろん無線機もありますのでアマチュア無線を運用したり、様々な無線(鉄道無線や航空無線)を聞くことができます!

また、新歓期間は常時部員が待機してますので、アマチュア無線の雰囲気を味わいたい方、質問がある方、ただただくつろぎたい方、大歓迎です!

 

 

【必勝!】はじめてのアマチュア無線資格取得

この記事では、アマチュア無線に興味を持った方がはじめて資格を取得するために必要な情報をお伝えします!無線工学研究会に入る方も、そうでない方も、ぜひ参考にしてください。

資格の制度について

級による違いは?

アマチュア無線技士は1級(1アマ)〜4級(4アマ)に分かれており、それぞれの免許で扱える範囲が異なります。運転免許が「大型」や「普通」などに分かれているのと同じですね。

日本アマチュア無線連盟による説明はこちらですが、無線の知識があることが前提の書き方になっているので分かりづらいと思います。
ということで無線工学研究会で簡易的にまとめました!

 級 電波の出力(パワー)の上限   パワー以外の制限
 1級 無制限(※) なし
 2級 200Wまで なし
 3級 50Wまで 利用できる周波数に制限あり

 4級

10Wまで
(周波数によっては20Wまで)

利用できる周波数に制限あり
(3級よりも利用できる周波数がさらに少ない)
モールス信号を利用した通信は不可
(音声のみ)

※:資格上は無制限だが、アマチュア無線局として許可が下りるのは実質的に1000W(1kW)が限度

どの級を受ければいいの?

まずは4級から……と思いがちですが、実は3級から受けてしまって全く問題ありません!
というのも、試験の難易度がそこまで変わらないからです。

4級と3級の違いはモールス信号に関する試験の有無だけです。
かつてはモールス信号も実技だったため、やや難しかったのですが、現在は紙に書かれた英字をモールス信号に直す4択問題が2つ出るだけなので、そこまで難しくありません。

いっそ2級でもいいのでは?と思ってしまいますが、3級と2級の間にはそこそこ大きな壁があります。
本気で頑張るという場合は2級からでもOKですが、はじめて受験するという方は無難に3級をおすすめします!

資格をとるとどういうメリットがある?

無線交信が出来るというのは当然として、地味にこんなメリットがあります

  • 更新不要(原則として一生有効)
  • 国家資格である上に写真付きの免許証がもらえるので、身分証明証になる

自動車の運転免許証を既に取得している人にとってはあまり恩恵がないかもしれませんが、人とはちょっと違った身分証明が欲しい方には魅力かもしれません笑

勉強方法

まずはこの本を買おう!

「要点マスター」シリーズです。これ1冊あれば大丈夫です。 

第3級ハム国試 要点マスター2019 (HAM国家試験)

第3級ハム国試 要点マスター2019 (HAM国家試験)

 

勉強はどうすれば?

ズバリ、丸暗記です。
元も子もない話をすると、アマチュア無線の試験は数十年にわたって毎月開催されていますので、試験もネタが切れています。そのため、出題が使い回し・パターン化しているので、丸暗記で攻略できてしまいます。(「丸暗記」というタイトルの参考書も売られているくらいです)

加えて、しっかり理解しようとしても実際に無線機を操作しないと分からないようなことが多々ありますので、とりあえず資格を取得→実際に無線機を操作してから意味を理解するというのがベストだと思います。

「要点マスター」は前半が過去問集、後半が参考書となっています。
普通の勉強なら参考書の部分から始めるかと思いますが、この本は逆です。
参考書ではなく前半の過去問から解き進めながら、「何のことだ……?」という感じになったらそれに該当する参考書部分を読むのがおすすめです。
(問題部分に、対応する参考書のページが書いてあります。)

ある程度解き終わったら、過去問サイトで腕試しをすると良いと思います。

勉強時間は?文系でも大丈夫?

筆者は文系ですが、一夜漬け(徹夜)でなんとかなりました。
とはいえ一夜漬けはおすすめ出来ないので、普通に1週間くらいあればかなり余裕で合格ラインに達すると思います。

合格点は?

「無線工学」と「法規」に分かれています。合格点数は以下の通りですので、このくらいは正解できるようになっておきましょう。

無線工学:14問中9問以上正解
法規:16問中11問以上正解

受験しよう

受験方法

東京近郊在住の方であれば晴海の日本無線協会で毎月開催されている「当日受付試験」が最も手軽です。

「当日受付試験」は原則として毎月第3日曜日に開催されています。

受験料は5,200円、試験申請書の用紙が120円です。
その名の通り、事前申込みは不要で、当日に会場で申込みと支払いを行います。
最新情報は変わっている可能性もあるので、 http://www.nichimu.or.jp/ を確認してください。

上京したばかりの学生は住民票を移していない人も居ると思いますが、各種申込みは現住所(下宿先の住所)で大丈夫です。

東京以外の方は各地で年に数回開催されている試験を受験することになります。

当日持参するもの

  • 受験料 + 申請料金 + 用紙等の料金
  • 鉛筆
  • ボールペン
  • 消しゴム
  • 6ヶ月以内に撮影した証明写真2枚(縦3.0cm、横2.4cm)
  • 住民票の写し(免許申請用)

特に住民票の写しは準備が面倒なので、忘れないように手配しておいてください。
(もし忘れた場合は後日に申請することもできます)

当日の流れ

  1. 試験会場に到着後、試験申請書の購入と申し込み・受験料支払いを行います
  2. 試験開始を待ちます。(この間、参考書の確認などは可能です)
  3. 試験が開始されたら試験室に入ります。試験時間は70分ありますが、両面印刷の試験用紙が2枚だけなので、10分~15分で解き終わるはずです。30分経過すると途中退室できます。(大半の人数の方が途中退室されます)
  4. 試験終了(70分経過)後、40分~1時間程度で合格者が廊下に張り出されます。それまで待ちましょう。
  5. 合格を確認したら、同じ建物でそのまま免許の申請を行うことができます。

当日の免許申請

当日受付試験では、合格発表後に免許の申請ができます。

申請料は2,100円、用紙が170円です。 Webサイトには「本人確認書類が必要」と書いてありますが、最近は住民票の写しor住民票コード以外認められませんので、運転免許証などを持参しても意味がないようです。
なお、既に下位の無線従事者免許を所持している人はそれが使えるようです。

免許を取得したらその先は?

無線工学研究会のようなサークル(社団局)に入っている場合、申請した免許証が届いたらすぐに無線交信ができます!

なお、アマチュア無線技士の資格を取得しただけでは「JA1YCG」のようなコールサイン(呼出符号)を付与されないので、個人でコールサインを持ちたい場合は安いものでも良いので無線機を購入する必要があります。(新品の最安値のもので2万円程度です)
無線機の購入後、無線局の免許(アマチュア無線技士とは別)を申請すると、コールサイン(呼出符号)が国から付与されます。

また、免許を取得するとJARL(日本アマチュア無線連盟、ジャール)の案内を受け取ることになるかもしれませんが、無線交信をするにあたってJARLに加盟する必要はありません。(あくまで入会は任意です)
年会費もそこそこ掛かるので、自分が必要だと思わない限りは入会しなくても良いでしょう。

そのほか不明な点や疑問があったら

無線工学研究会の部員に聞いてみましょう!Twitter @JA1YCG や日吉の塾生会館220号室でお待ちしております!

無線工学研究会のイベントスケジュール


こちらは、JA1YCG 慶應義塾大学無線工学研究会です!

サークル選びの際に参考にしてもらうため、当団体が行う活動を時系列で紹介します。

4月

4月下旬(今年は27日~28日)に開催される国内最大級のコンテスト、「ALL JA コンテスト」に参加します。日吉部室から泊まり込みで運用し、たくさんの局と交信します。

実際にアマチュア無線を運用している様子が見られるので、免許を持っていない方も実際の空気を感じることができると思います。もちろんゲームをしたり仮眠したりと好きに過ごしてもらっても構いませんよ!

(そもそもコンテストって何?という方に向けて簡単に説明すると、決められた時間内にどれだけ多くの局と交信できたか、っていうのを競う大会です。多くの局が参加するため、いつも以上に賑やかになります。)

 5月&6月

春の早慶戦慶早戦がやってきます!

應援指導部から依頼され、外野応援席を音響設備で支えています。具体的にはマイク、スピーカー、アンプ、ミキサーなどPA機器を日吉から搬入し、設置、調整、管理を行っています。

華やかなチアやリーダーの人たちのように決して目立つ存在ではありませんが、慶早戦を運営する上で無くてはならない存在となっています。万全を期すために5月に入ると部室での機材チェック、ケーブルの補修が行われます。

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ミキサー

また、関東にある大学のアマチュア無線クラブが一堂に会する「関東大学間新歓ミーティング」に参加します。各大学の普段の様子を知ることができ、良い刺激を受けられます。

7月

テストに突入する前にもういっちょ「6m AND DOWN コンテスト」に参加します。こちらも日吉部室に泊まって電波を出します。

無線デビューにちょうど良いコンテストなので是非この時期までに免許を取りたいですね!

8月&9月

辛かったテスト期間を終えると早速「フィールドデーコンテスト」です!

「フィールドデー」という名の通り、部室を飛び出して山の上など電波が飛びやすい場所まで行って運用します。(これを移動運用と言います。)

草津の近くまで移動したときには帰りに草津温泉に泊まるなど、ドライブも同時に楽しめるのがこのコンテストの良いところです。

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移動運用
10月

秋の慶早戦の時期です。

同様に外野応援席に音響設備を設置します。春と比べて日が短く、設営が遅れるとあっという間に真っ暗になってしまうので手際が試されます。

秋は雨が降ったり寒かったりとなかなかコンディションの悪い中の設営となりますが、そんな困難を乗り越えて優勝できた時の喜びは格別です!

11月

毎年三田祭に出展しています。占いをやったり、ゲーム喫茶をやってみたり、公開運用をしてみたりと毎年様々な出し物をしています。ちなみに三田キャンパスにも部室を所有しているため文系の皆様も活動しやすいサークルです!

春休み

特に決まったイベントがあるわけではありませんが、毎年スキー合宿、ドライブ、追い出しコンパなどの活動をしています。自分の予定や希望に合わせていろいろな楽しみ方ができます。

 

上記の活動以外にも普段から部室での運用、アンテナのメンテナンス、三田での鍋パーティなど不定期で様々な活動をしています!

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メンテナンス中

是非オリエン期間に日吉部室(塾生会館220号室)に来るか、教室説明会にお越しください。また、質問等があれば Twitter @JA1YCG にDMを送るか、メールアドレス (krs.muken[アットマーク]gmail.com) 宛にメールを送っていただければリプライいたします!

 

 

 

無線工学研究会の活動についてよくある質問

新入生の皆さん、在校生のみなさん、こんにちは。
慶應義塾大学 無線工学研究会 (JA1YCG)です。

入部を検討している方のために「よくある質問」を用意させていただきました。ご参考にどうぞ!

 

活動内容・入部について

どういう活動をしているのですか?

一大イベントは

ですが、それ以外にも部室で無線交信を行ったりゲームをしたり……と自由に過ごしています。

ほかにも「サークルの活動」というわけではないですが、カーシェアやレンタカーを活用してドライブに行ったり、スキー旅行に行ったりする部員も居ます。

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無線機

活動は強制ですか?兼サーやアルバイト、インターンはできますか?

大会を含めて全て自由参加です。
兼サーしている部員が大半ですし、アルバイトやインターンにも全く支障はありません。

入部したいけどどうすれば良い?

  • Twitter @JA1YCG にリプライやDMを送っていただく
  • メールアドレス (krs.muken[アットマーク]gmail.com) 宛にメールを送っていただく
  • 日吉部室(塾生会館2F 220号室)に直接来ていただく

のような感じで、何らかの形で連絡をくだされば大丈夫です!
ただし、部室には誰も居ない(施錠されている)場合があるので、出来る限りTwitterやメールでの連絡をおすすめします。

アマチュア無線の免許を持っていないのですが、入部できますか?

全く問題ありません。入部後に取得する部員が大半です。

また、アマチュア無線以外の活動(電子工作や慶早戦の支援)もあるので、免許がない間もサークル活動が全く出来ないということはありません。

ちなみに、アマチュア無線の資格は小学生でも取得者が居る程度なので、塾生の皆さんであれば直ぐに取得できるはずです。

文系ですが入部できますか?

全く問題ありません。何故か文系学部の部員の方が多い時期もありました。
三田キャンパスにも部室があるので、3年以降も活動できます。

SFC生ですが入部できますか?

はい、問題ありません!
無線設備が日吉にある関係上、無線交信をする場合は日吉に来ていただく必要がありますが、必ず参加しなければならない活動はないので、都合の良い時だけ日吉に遊びにきてもらえれば大丈夫です!

普段の連絡はSlackで行いますので、日吉に来れないからといって部員と疎遠になるということもありません。

また、インターネットを介してリモートで無線設備を操作できるようにする改修計画もあるので、それが実現すればSFCから活動することも可能になるかもしれません。

他大学の学生ですが入部できますか?(インカレですか?)

申し訳ありません。インカレサークルではないので、慶應義塾大学の学部生・大学院生・通信教育課程生のみ入部可能です。
慶應義塾大学の規定として、インカレサークルは「公認団体」となることができないためです。)

2年生以上ですが入部できますか?

問題ありません。大歓迎です。
途中から入部した部員も多数在籍しています。

部費はいくらですか?

2018年度は入会費1500円、年会費5000円でした。
(もし変更になる場合は新入生を含めた部員の皆さんと相談します。)

食事会や飲み会は行われますか?

「食事会」というほどではありませんが、ラーメン好きな部員が多いので、部員でよくラーメン屋に行っています。
日吉では「どん」、三田では「ラーメン二郎(三田本店)」に食べに行く部員が多いようです。

飲み会は不定期に開催しています。
特に慶早戦などのイベント終了時などには打ち上げがてら開催されます。

いずれも任意参加です。

飲み会はどんな感じですか?

各自のペースで「しっぽり」飲む感じです。
大酒飲みも居るには居ますが、殆ど飲まない部員も居ます。

歴史あるサークルですので、問題を起こさないような飲み方をするように気をつけましょう。

サークルについて

「JA1YCG」って何?なんて読むんですか?

総務省から「慶應義塾大学無線工学研究会」という無線局に対して割り当てられている識別符号(コールサイン)です。

読み方ですが、基本的にはそのままアルファベットで読んでもらって結構です。
ただ、無線交信においては聞き取りの間違いを防ぐために「フォネティックコード」というものを使うことがあります。その場合は「ジュリエット・アルファ・ワン・ヤンキー・チャーリー・ゴルフ」と読み上げます。

いつ出来たサークルなんですか?

慶應義塾大学理工学部の前身である藤原工業大学の創立(1939年)と同時期に誕生しました。80年以上の歴史を誇ります。(藤原工業大学はその後「慶應義塾大学工学部(1944年)」を経て、1981年に現在の理工学部へ改組)

慶應義塾の中でも歴史あるサークルです。

 部室はどこにあるのでしょうか?

3つのキャンパスに部室があります。

  • 日吉キャンパス:塾生会館(サークル棟)2階 220号室
  • 三田キャンパス:学生団体ルーム 3番
  • 矢上キャンパス:16B-210

このうち、部員が最も集まるのは日吉キャンパスの部室です。新歓などはこちらで行います。

部室が3箇所にあるサークルは数少ないので、進級しても充実した学生生活が送れますよ。

アマチュア無線について

アマチュア無線ってなんですか?

無線を用いて通信しているという点では携帯電話もアマチュア無線も変わりませんが、アマチュア無線は自らの手で電波の種類や周波数、アンテナの方向等を設定して通信を行います。

条件さえ整えば、海外の無線局とも交信できます。
ネット回線に繋げば必ず相手とやり取りできるスマホと異なり、アマチュア無線は相手とやり取りできるかはあなたの腕に掛かっています。

 

交信の様子はまるで映画のようです。
ここでいくつかYouTubeで公開されている動画を紹介します。

↓こちらはアイルランドの無線家が交信している様子の動画です。国内であれば日本語で交信を行いますが、英語ができれば海外との交信も可能です!

↓こちらは富山の無線家さんによるモールス信号による交信の様子の動画です。慣れてきたら音声ではなくモールス信号を使って交信することも出来ます。

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アマチュア無線運用中の様子

コンテストってなんですか?

アマチュア無線の大会です。決められた時間内にどれだけ多くの無線局と交信したかを競います。

ALL JAと呼ばれる春の大会では、24時間内の交信数を競います。
毎年、部室に泊まる許可を大学からもらい、昼夜を問わず交信したり、息抜きにゲームをしたりといった活動を行っています。
(なお、必ず泊まる必要があるというわけではなく、途中で家に帰る部員も居ます。)

通信には免許が必要と聞きましたが、勉強が必要なんですか?

国家資格ですが、小学生でも合格者が居るような試験なので易しいといえます。文系・理系は関係ないレベルです。
第3級アマチュア無線技士」程度であれば、市販の問題集を丸暗記するだけで取得できます。一夜漬けで大丈夫だったと言っている部員も居ます。(あまり褒められたものではありませんが)

慶早戦について

なんで無線サークルが慶早戦に参加しているんですか?

無線工学研究会が持つ、無線設備や音響設備に関する技術をもって慶早戦の運営を円滑に行うためです。

どういう支援をしているんですか?

春と秋に開催される東京六大学野球のうち、神宮球場の外野席にてマイク・スピーカーを設置・運用しています。(ちなみに、内野席は放送研究会さんの担当です。)

音響設備を扱った経験がある方なら、「PA」というとピンとくるはずです。

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設営中の音響設備

慶早戦の支援をするということは「体育会系」なんですか?

慶早戦は複数の団体・サークルが連携して運営されていますが、各サークルはかなり独立して業務を行います。無研はどちらかといえばオタクっぽい文化系のノリのまま、体育会系のイベントを支援している感じです。

余談ですが、慶早戦に携わる体育会や應援指導部の方々はとても礼儀正しいため、ネガティブな意味で使われる「体育会系」という言葉とは無縁です。